0170803

 【クリニックからのメッセージ】

   医療の知識のある方を除き、自己判断を避け、先ずは再検査を受けたり、受診することをお勧めします。
   インターネットの情報は、正しいものもありますが、かなりの頻度で不正確であったり、誤りが含まれています。
   健康の問題は、個別に、総合的に判断して対処することが大切です。
   疑問や不安は、小さなことでもクリニックにお問い合わせください。
   また生活調整のアドバイスがほしい方も、ご相談ください。生活習慣病は、日々の積み重ねが大切です。
   くれぐれも、1年先の健康診断まで、異常を放置するということがありませんように。

   検査結果の見方

   *当クリニックの健康診断で、指摘されることの多い項目についてまとめました。
   対応方法の参考にしてください

検査項目 何を示しているか・どうすればよいか




血圧 体調によっても変動しますので、「高血圧の範囲に分類された」と言われても、すぐに治療が必要なわけではありません。
心疾患のリスクを高めないように、状態をしっかりと把握して、日常生活の調整に努めることが大切です。
正常高値血圧を指摘された場合、今後高血圧になる危険がありますので、早めに生活調整をする必要があります。 ニュースレター1号(2016.8)





白血球 細菌感染や、炎症が起こっていることを示しています。どこに何が起こっているかまではわからないので、診察を受け確定する必要があります
赤血球 数値が低い場合、貧血を示しています。貧血の原因にはいろいろあるため、タイプをみて原因を探し、それに合った治療が必要です。
血色素量
(ヘモグロビン)
ヘマトクリット
血小板 血液を固める働きがあります。低値だと止血しにくいことを示します。高値では、 血栓ができやすくなっています。






GOT/AST 主に、肝細胞が壊されて、細胞内の酵素が血液中に出てきていることを示しています。
これらの酵素は、心筋、骨格筋、腎の細胞などにも含まれているので、どこに異常が
あるのか、原因を見極めることが必要です。
基準値外の場合には、再検査が必要です。
GPT/ALT
γ-GTP
ALP
LDH
総ビリルビン ビリルビンは、古い赤血球が壊されてできたものですが、肝臓で処理されて胆 汁と共に運ばれるので、血中にはほとんど存在しません。値が高いということ は、肝臓の処理機能が低下したり、排出経路の流れが悪くなっていることを示し ています。何の異常なのかを確かめる必要があります。





総コレステロール 異常値は、動脈硬化を起こしやすくなっていることを示しています。HDL(善玉コレステ ロール)は、低いと要注意です。LDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪は、高いと要注 意です。心疾患にかかるリスクが高いです。食生活の見直し、運動不足の解消、アルコールを控えるなど、生活調整をして、数値の変化を見ていくことが必要です。

                                       ニュースレター4号 (2016.11)、5号(2016.12)
中性脂肪
HDL
LDL
尿酸 高値では、痛風発作をおこす可能性があります。腎障害や結石の危険もあります。




尿素窒素 高値では、腎臓の働きが低下していることを示しています。 尿素窒素が低値の時にも、たんぱく質の代謝や栄養不良などの問題がありま すので、原因を確かめることが必要です。
クレアチニン
赤血球沈降速度 感染症や、炎症を起こしていることを示しています。 身体内のどこで異常が起こっているのか、見極めることが必要です。
CRP

尿


比重 腎臓の尿を濃縮する働きを示しています。
蛋白尿 タンパク質は大切な栄養分ですので、普通は腎臓の糸球体というフィルターを 通り抜けません。尿に出ているときには、腎炎など、糸球体に障害があることを 示しています。しかし、運動の影響など、一時的な変化の場合もありますので、 必ず検査をして確かめましょう。
血尿 膀胱炎や、結石など、尿の経路に出血が起こっています。
尿沈渣 顕微鏡で確認をする検査です。炎症が起こっているには、白血球などが高値に なります。扁平上皮細胞については、尿を採取するときに、周りの組織が混入 することも多いため、少しの上昇の場合には心配することはありません。しか し、混濁があったり、ほかの異常も見られるようでしたら何が原因かを突き止め る必要があります。


【その他の検査】
 スパイロメーター  ( 呼吸機能検査 )

 閉塞性: 秒率が低下しています。喘息や、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の時にみられる状態です。気道の閉塞を促進しないように、禁煙をお勧めします。
 拘束性:肺活量が低下しています。間質性肺炎、じん肺、呼吸運動の障害の時にみられます。病気がない時には、腹式呼吸など、呼吸訓練を行いましょう。
 まずは、呼吸器疾患が隠れていないか、呼吸器内科医の診察を受けましょう。

バリウムX線検査

胃食道逆流 
食道と胃の境には噴門があって、胃からの逆流を防止しています。この括約筋が緩んでいると、胃酸などが食道に逆流し、食道粘膜が傷つけられます。
胸やけなどの症状がある方はすぐに受診しましょう。自覚症状がない方も、びらんや潰瘍がないか、胃カメラで確認することをお勧めしています。
自覚症状がなくても、胃食道逆流を指摘された方は、食後すぐに横にならない、早食いや大食いを避ける、肥満を避ける、など生活に気を付けることにより、逆流がおこらないように注意して、経過観察するといいでしょう。

腹部超音波検査

のう胞 (腎臓・肝臓など)
臓器の中に袋状のものができて水がたまった状態です。加齢現象の一つといわれています。症状のない人がほとんどで、治療の必要がない場合が多いですが、周りを圧迫したり出血など症状がある場合には、治療を行ないます。
なかには、超音波検査だけでは良性ののう胞と確定できないこともあり、先天性疾患のケースもありますので、まずは受診して、状態を把握したうえで、経過観察をすることが必要です。

前立腺肥大
年齢とともに指摘される方は増加します。排尿困難、頻尿、残尿感などの自覚症状がある方は、受診しましょう。まだ症状がない場合も、どういう状態なのかを把握したうえで、経過観察していきましょう。

石灰化
前立腺、肺、血管などあらゆるところにカルシウム塩の沈着(石灰化)が起こります。カルシウムの摂取が多いのではなく、身体にカルシウムが不足するために、骨からCaを溶かし出して使おうとするため、結果、血液中のCaが多くなり、余分な分が体内に沈着しています。肺の石灰化では、結核などの炎症が治癒した後に起こっていることがあります。すぐに治療を要するものは少ないと思いますが、どういう状態になっているのかをしっかりと把握して経過観察していくことが大切です。